会長挨拶

勝川史憲

 第35回日本臨床運動療法学会学術集会を、2016年9月3日(土)、4日(日)に、横浜市港北区の慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催させていただくことになりました。

 本学会は、疾病の予防・治療法としての運動療法に関する基礎・臨床研究を推進し、わが国において運動療法の広範な普及と質の向上を図り、国民の健康増進・健康長寿に寄与することをめざす学術団体です。研究会の時から数えると35回目となる歴史ある学会の年次学術集会を開催させていただくことを大変光栄に存じます。

 代謝疾患、呼吸・循環器疾患、整形外科的疾患、認知症・うつ病、癌など種々の疾患のコントロールやとくに予防において、運動・身体活動や身体不活動の減少が重要な役割を果たすことは広く知られています。それぞれの専門学会の運動療法のセッションでは、熱心な発表や討論が行われていますが、ひろく身体活動や運動療法の種々の課題について、とくに臨床に携わる者が一堂に会して議論をする場として、本学会の重要性はますます大きくなっています。

 昨年は「ウェアラブル元年」と呼ばれ、個人の身体活動パターンの詳細な情報が、長期間にわたり蓄積され、他の健康関連の情報と突き合わせた解析が今後急速に進行すると予想されます。そこで今回はメインテーマを「運動・身体活動の臨床を考える」とし、医療機関で指示する以外の身体活動も視野に入れ、シンポジウム、パネルディスカッションなど多彩な企画を準備しております。

 本学術集会はまた、学術的観点のみならず、運動療法・身体活動を広く普及させる観点からも社会的に重要な意義を持ち、医師、理学療法士、健康運動指導士、グループフィットネスインストラクターほかの運動指導者、看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士、保健師、研究者、体育関係者、行政関係者など、幅広い職種にわたる情報交換と交流の場としての役割も大きいと存じます。ハンズオンや教育講演など豊富なプログラムもご用意いたします。

 多数の皆さまにご参加いただき、運動療法の種々の側面について最新の研究成果をご発表、ご聴講いただくとともに、幅広くかつ親密な交流の場として、本学術集会を大いに盛り上げていただければ幸いに存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

第35回日本臨床運動療法学会学術集会 会長
勝川史憲(慶應義塾大学スポーツ医学研究センター)

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